思えば歳を取ったもんだ

恥多き我が生涯について赤裸々に語ります。

なんて事だ!

我が藤山家は、福岡に本家がいる。十二年前父が他界した際、本家の伯父が遺骨を引き取って久留米の菩提寺に弔ってくれた。

その点では、伯父には感謝してもしきれず一周忌、三回忌、七回忌にはこちらも出向いて線香を手向けた。

で、今回の十三回忌を区切りとして永代供養をすることにした。本来なら久留米の菩提寺で供養するつもりだったし、先代の住職もそれで承知なさっていた。

ところがその点で、伯父に電話で相談したところ菩提寺に聞いてみるようにとメールがきた。

で、菩提寺に電話してみると住職が代替わりしたせいか、妙によそよそしい。

だけでなく、先方で永代供養をしてもらうつもりでいたこちらを人非人と言わんばかりに非難してくるのだ。

これには大いに弱った。こちらは良かれと思って、頼んだつもりだったのになんで非難されねばならないのか。

落ち着いてから考えるとだんだん腹が立ってきて、あんな寺にはもう父の遺骨は任せられないと思った。

幸い家内の両親が眠っている地元の菩提寺の住職が、

「そういうことでしたら、こちらでお引き取りしますよ」

と言ってくださり、話がまとまった、これで一安心かと思われた。ところがところがである。

遺骨を持ち帰るのに埋葬許可証なるものが必要だということが判明した。

この埋葬許可証なるもの、故人を埋葬する際に発行され万が一遺骨を移骨する際、この許可証が必要になる。

この旨を先方の住職に電話口で伝えたところ、

「あるにはあるかもしれないが、数が多くて把握できない」

というトンデモ発言。こちらの地元の住職さんは、仏さんや檀家さんの資料を一つ一つ丁寧にファイルしているというのになんといういい加減さ!

そんなんでよく、人を不人情だと非難できるなとよほど怒鳴りつけたくなった。

伯父にも確かめてみたが、埋葬許可証については十二年前のことなので覚えがないとこちらもあやふやな回答。

もう高齢でボケも入っているのかもしれないが、頼りないことこの上ない。

埋葬許可証自体、骨壷に納めていることが多いというので中身を確かめてほしいと懇願しても、こちらの言っていることが理解できないのかまるで動く気配なし。

仕方がないので、恐らく埋葬許可証に書かれていると思われる細かい情報を区役所などに問い合わせてみた。

ところがこちらも年数が経ち過ぎていて、父が亡くなった時の住所やら本籍やらわからずじまいだった。

十三回忌法要のため九州へ行く直前になって、ようやく本籍だけは判明した。それまでに費やした時間と労力に、今ではすっかり疲れ切っている。

今、このブログを打ち込んでいる間も心身両方の面で頭が痛いが私の失敗談を記しておきたかった。

それによって、この先読者の皆さんが身内の葬式・法事というのは気苦労が多いというのを覚悟してほしいからだ。

ほんと寿命が縮むわ。

※このブログは、毎月第1、第3土曜日に配信予定です。

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